
こまざわ文庫📚
駒沢の子どもたちが自由に本を手に取れる場として生まれた、小さな文庫です。まちの本屋さんの相次ぐ閉店をきっかけに、本との出会いを大切にしたいという思いから始まりました。赤ちゃんから中高生までを対象に、地域の大人たちが「読んでほしい本」を寄贈し、本と人がゆるやかにつながる場所を目指しています。
『のりもの(はっけんずかん)』
西片拓史・絵 / 学研プラス・出版

車、列車、飛行機などの種類ごとに、”のりもの”を紹介している幼児向けの図鑑です。イラストページと写真ページがあり、イラストページでは”のりもの”の働く姿が描かれています。ところどころにある小窓をめくって、のりものの中の仕組みや、動いた姿を見られます。


お子さんと「何が書いてあるんだろう?」と言いながら、一緒にめくってみるのも楽しいですね。厚紙なので、小さいお子さんでもページがめくりやすいです。こまざわ文庫においてある寄贈本は、古い版なのでスペースシャトルのページなどもありますよ。他に、どうぶつ(はっけんずかん)もあります。ぜひ、読みに来てくださいね。
【わださんおすすめの一冊】|『けんた・うさぎ』
中川 希枝子・さく / 山脇 百合子・え

うさぎの子供「けんた」のお話。
いたずらっこで、口が達者で、甘えん坊で、なんともかわいい「けんた」がくりひろげる日常が愛おしく描かれています。短編集なので、夜寝る前の読み聞かせにもおすすめです。作者の中川さんは、『いやいやえん』『ぐりとぐら』など数々の名作を書かれています。中川さんは作家になったばかりの頃、駒沢で保育士として働いていたそう。当時(1950年~60年代)の駒沢は、高い建物もなく、広い原っぱだったそうです。
「もしかすると、駒沢の風景が絵本の中に描かれているかも」
そんなことを考えながら、読んでみるのも楽しいかもしれません。

MIWA WADA
三児の母。仕事復帰のタイミングや、育児と仕事の両立、そして三人の子育てで慌ただしい日々のなか、「子どもとのコミュニケーションがうまく取れない」と悩んだことも。そんなとき、絵本に助けられた経験を持つ。好きな絵本は「こんとあき」(林 明子さく)。
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「だいすきなのりもの。中はどうなっているの?の疑問に答えてくれる本。お父さんの方が懐かしい気持ちになるかも?」