【こまざわ文庫】今月の本を紹介!『しりたがりやの こぶたくん』|『ふたりのロッテ』

くつろぐ

こまざわ文庫📚

駒沢の子どもたちが自由に本を手に取れる場として生まれた、小さな文庫です。まちの本屋さんの相次ぐ閉店をきっかけに、本との出会いを大切にしたいという思いから始まりました。赤ちゃんから中高生までを対象に、地域の大人たちが「読んでほしい本」を寄贈し、本と人がゆるやかにつながる場所を目指しています。

『しりたがりやの こぶたくん』

ジーン・バン・ルーワン(文) / アーノルド・ローベル(絵)
三木卓(訳) / 童話館出版

とてもかわいいこぶたくんが登場する5つのお話を収録した短編集。児童書は大人が読むものと決めつけてはもったいない!

この本のお話のひとつ「ひとりでいたいの」は、なんだか忙しい大人へのプレゼントのような、優しさとリラックスに溢れるお話です。

ひとりの時間ってとっても大切。さあ、最高の季節を迎えた駒沢公園の木の上で、のんびりしましょう。

寄贈者

「これを読んだら、お母さんにひとりの時間をあげましょう」

【西寺さんおすすめの一冊】|『ふたりのロッテ』

エーリヒ・ケストナー(作) / 高橋健二(訳)
岩波書店

1949年に出版されたケストナーの児童書。読んだことはなくても、タイトルは知っている方も多いのではないでしょうか?

映画やミュージカルにもなっている有名な作品です。

双子のロッテとルイーゼは、両親の離婚によりそれぞれ違う環境で育ち、お互いの顔も知りません。でも夏の林間学校で運命的な再会をします。

ロッテとルイーゼはとんでもない作戦で、両親を仲直りさせようとするのですが、ドキドキの作戦、うまくいくのでしょうか?

当時のケストナーの奥さまの名前、「ルイーゼロッテ」をふたつに分けて主人公の名前にしたというこの作品、秋の夜長にぜひ!

MEGUMI NISHIDERA

にしでら めぐみ
駒沢在住、2児の母。保育士を経て、区内小学校で学校司書として勤務。子どもと本が出会う瞬間を大切に、日々奮闘中。好きな絵本は「ロバのシルベスターとまほうの小石」(ウィリアム・スタイグ/作)

『今日の駒沢』編集部

駒沢エリアの情報を発信するウェブマガジンの編集部です。駒沢大学駅に隣接した商業ビルの運営・施設管理・テナントへの賃貸業務を26年、株式会社イマックスが、駒沢エリアに住む人、働く人、活動する人…とたくさんの市民の方々と一緒に運営しています。「駒沢こもれびプロジェクト」を通じて、駒沢エリアに関わるすべての方々に役立つ情報を発信しています。