
市民の「私、これできます!」を地域に届ける“しみん先生”企画。今回は、6月8日に開催された加納(かのう)さんによる子ども向けのお料理教室の様子をお届け! 料理に興味はあるけれど、まだ包丁をきちんと使ったことがない小学校低学年の子どもたちが、ピクルスとフルーツサングリアづくりにチャレンジ。食材を切るのはちょっとドキドキ。でも、自分で作ったものを誰かに食べてもらえるワクワクにあふれた、特別な体験になりました。
しみん先生とは?
駒沢こもれびプロジェクトで自分の持っている小さなスキルを、思いと志を持って地域の人に還元していく先生のことです。
“猫の手にゃんにゃん”でいざ挑戦!
料理は楽しくて、実はそんなに難しくない。ちょっとしたきっかけで、「やってみたい!」の芽が生まれる。今回の教室では、さまざまな形やかたさの食材を扱えるピクルスと、ジュースでつくるフルーツサングリアに挑戦しました。


まずはピクルス用の野菜の下準備から。
パプリカ、きゅうり、セロリをそれぞれ切っていきます。
包丁を使う時の合言葉は「猫の手にゃんにゃん」。野菜を押さえる手の指をくるっと丸め、第一関節が包丁の側面に当たるようにすれば、指先を守り、しっかりと食材を固定できます。


切った野菜はビンに詰め、ピクルス液を注いでいきます。
出来上がったらおうちで冷やして、晩御飯にプラス一品!


続いては、フルーツサングリアづくり。オレンジとパイナップルを切り分け、ぶどうと一緒にビンに詰めます。最後に注ぐのは、ワイン…ではなくジュース。白ぶどう風のりんごジュース、赤ワイン風のぶどうジュース、好きな方を選んで入れていきます。


お持ち帰り式の理由とは?
「食べることは生きること」をテーマに、子どもたち向けの料理教室を開いている加納さん。
その根底には、“共食”というキーワードがあるそうです。
「お母さん、お父さん、兄妹、家族と一緒に過ごす時間は、人間関係の基盤を育むための大切な時間です。とりわけ夕食は、家族が集まり団欒をする場。私の料理教室で完成品を作らないのは、下準備した食材をおうちで調理してもらうことで、“家族の時間”をつくってほしいからなんです。」
自分で作った家族への一品
今日の食卓が、ちょっと特別な時間になりますように。



加納先生
飲食業界での調理・接客経験を活かし、野菜ソムリエとして食育イベントや講師など幅広く活動するほか、児童館などで地域に根ざした取り組みも行っている。「子どもがごはんを作ることで、自分を大切にし、毎日を楽しむ力を少しずつ育んでいけるように」と願いを込めて、家庭に笑顔が増える場づくりを目指している。ミールキットのお持ち帰りができ、そのまま晩ごはんにもなるお料理教室として、子育て家庭に寄り添う活動を精力的に続けている。
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