賑わい・活気・エネルギーで地域を耕し、床価値を高めるNEIGHBORS BREADの視点【後編】<テナントインタビューその⑤>

2025年秋に駒沢大学駅前にオープンする商業施設に、新しいお店を出店することになったNEIGHBORS BREAD by STANDARD BAKERS。後編では、床価値を高める地域構想について、そして伊藤さん・小林さんのお気に入りのパンも紹介します。

パンを通して人と人をつなぎたい

「NEIGHBORS BREAD by STANDARD BAKERS」は、東京などのターミナル駅構内にもある「THE STANDARD BAKERS」のセカンドブランドとのことですが、違いはどこにあるのでしょうか。

 【小林】基本的な考え方や大切にしていることは同じですが、「THE STANDARD BAKERS」以上に、地域に根ざしたベーカリーを目指しています。デイリーユースしてもらいたいので、価格も差別化していますし、その土地ならではの食材を取り入れる工夫もしています。

ブランドの基本的な考え方や大切にしていることは何ですか?

【小林】私たちはその土地の床価値を高めていきたいと考えているんです。“賑わい”“活気”“エネルギー”を生み出すことで、人の交流や出会いが生まれ、それが雇用につながり、さらにその土地に人が集まる。そんな理想的な循環の拠点となる場所をつくっていきたいですね。

流山おおたかの森S・C店ではそんな人の交流は生まれていますか。

【小林】はい。ここは大型ショッピングモールなのですが「メガネ店でおすすめされました」と来店してくださる方がいたり、店内で初対面のお客さま同士がおすすめのパンについて会話されていたり、うれしい出来事がありますね。

おすすめのパンについての会話。ほほえましいですね。小林さんがお客さまに聞かれたときに紹介するお気に入りのパンはありますか。

【小林】私は先ほどのオーバーナイト法の説明で出てきた「キタノカオリコンプレ」です。このパンはビジュアル的にはとっても地味なんです。でも食べたらすごくおいしい! どうやってこのおいしさを伝えられるか日々考えています。国産小麦の全粒粉だけを使って、最大限のおいしさを追及しているので、ぜひ食べていただきたいです。

全粒粉だけでおいしくつくるのはなかなか難しいイメージがあります。

【小林】パンを「おいしい」と思わせてくれる要因は、僕は2つあると思っています。ひとつは小麦の風味、もうひとつは水分量です。パサパサのパンってやっぱりおいしくないんですよ。パンのなかに水っぽくないおいしい水分がどれだけあるかが大切です。この2つが極めて強いのがコンプレです!

伊藤さんはいかがですか。

【伊藤】僕は、4種のドライフルーツとクルミが入った「セーブルフリュイ」というライ麦パンが好きです。砂糖を使っていないのも特徴です。そのままでもおいしいのですが、クリームチーズやハムとの相性がよくて、ワインと一緒に食べるのもおすすめです。あとは「ネイバーズメロンパン」です。栃木県の御養卵を生地に使い、なかには北海道産のバターを使ったシュガーバターが入っています。表面のクッキー生地は北海道の全粒粉でつくっています。そとはサクサク、なかはジュワとバターが滲み出るおいしさが楽しめます。

小林さんが店長としてつくる駒沢店に多くの人が集まり、地域の交流が生まれることを楽しみにしています

【小林】お子さまからお年寄りまで、どなたでも、どんなシーンにも合うパンを揃えてお待ちしているので、駒沢店がオープンしたら、ぜひのぞきに来てください。

撮影をおこなったNEIGHBORS BREAD 流山おおたかの森S・C店

〒270-0139千葉県流山市おおたかの森南1-5-1 流山おおたかの森S・C 本館1階

 

営業時間:10:00-21:00 (LO 20:30)

text / shino iisaku photo / eriko matsumoto

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