
世田谷区内で3店舗目を、駒沢の新たな商業施設にオープンすることになった「pizzeria TONINO」。後編では駒沢店でのナポリピッツァに対する、新たなチャレンジについてついて聞いていきます。
本場のナポリピッツァを広く届けたい
駒沢店はTONINOの3店舗目になりますが、オープンのきっかけを教えてください。
【堀江】TONINOでは、多くの方に本場のナポリピッツァを提供したいという思いがあります。下高井戸店や梅ヶ丘店でも近くにお住まいの方にご家族やお友達とご来店頂いております。駒沢は近隣に緑豊かな駒沢オリンピック公園があり、多くの方が訪れる街で家族連れも多く、お店を出すにはピッタリだと思ったんです。
ピッツァをテイクアウトして、駒沢オリンピック公園で食べるのも楽しそうですね。メニューの中で一番人気はどのピッツァですか?
【堀江】やっぱり「マルゲリータ」ですね。ホールトマトと塩とオリーブオイルでつくるシンプルなトマトソースが特徴です。マルゲリータのひとつ上のランクの「D.O.C(ドック)」というピッツァもおすすめです。イタリアでもクオリティの高いものに与えられる称号なんですが、それがメニューの名前になっているピッツァです。
どんなピッツァか、とても気になります。
【堀江】原料はチェリートマトと、ナポリがあるカンパニア州の水牛のモッツァレラと、エクストラバージンオリーブオイルを使っています。
まさにマルゲリータの豪華版! より本場のマルゲリータを食べてみたかったら「D.O.C(ドック)」ですね。他にTONINOおすすめのメニューもあるんですか?
【堀江】「セヴェリーナ」はトニーノの開店時からある人気メニューです。リコッタチーズとモッツァレラ、ゆで卵、ハム、仕上げに黒コショウのピッツァです。
現代的なナポリピッツァへの挑戦
新しくオープンする駒沢店でも、新たなメニューを開発する予定ですか?
【堀江】まだ具体的に決めていませんが、駒沢店ではより現代的なピッツァに挑戦したいと思っています。
現代的とは?
【堀江】「ピッツァ・コンテンポラネア(イタリア語で現代的なピッツァという意味)」というものです。生地により空気を含んでいるので、ピッツァの周りの耳がすごく膨らんで、ふわっとした軽い食感のピッツァになります。
(写真をみて)耳がすごく分厚い!
【堀江】生地がみっちり詰まってるんじゃなくて、空気で膨らんでいます。焼きたてはふわふわでサクッとした食感なんですが、冷めるとすごくモチモチになるんです。下高井戸店では「真のナポリピッツァ協会」の認定も受けている、伝統的なナポリピッツァを作っているので、駒沢店では現代的なナポリピッツァを食べていただきたいなと思って。
ピッツァも時代とともに変化していますし、ぼくはイタリア料理からすると、あくまでも外国人なので、イタリアの流行りについていきたい気持ちはあります。
どんどん攻めてほしいです!もしかしたら、駒沢でナポリの最新ピッツァを食べられるお店になるかもしれないですね。
【堀江】イタリアでは10年ほど前から出始めているので、もちろん出しているお店は日本でもありますね。でもコロナもあって、日本人があまりイタリアに行けなかった期間も長く、まだ食べられるお店は少ないと思います。
おいしいのはあたり前
駒沢店はどんなお店にしたいですか?
【堀江】おいしいことは最低条件です! イートインがメインなので、ご家族でお越しいただいたり、友人同士でワイワイ飲みながら食べていただいたり。おいしく楽しい時間を駒沢店で過ごせる、そんなお店にしていきたいです。
素晴らしい。ドリンクメニューも楽しめるんですか。
【堀江】イタリアのワインやビールも提供する予定です。イタリア料理には、イタリアのワインが一番合いますよ。
ペアリングも楽しめそう。ちなみに、ピッツァをよりおいしく楽しめる、おすすめの食べ方があれば教えてください!
【堀江】本場だとピッツァはカットされていないので、自分でナイフとフォークで好きな形に切るんですけど、まずはよくあるピース状にカットします。ピッツァの耳の部分(コルニチョーネ)が、小麦の香りを一番楽しめるので、切り分けた1ピースをくるくる巻いてロール状にして切って食べるのが、ぼくは好きです。
ピッツァを食べていると、だいたい耳の部分は残っちゃいますが、巻いて食べると最後までおいしくいただけるんですね。
【堀江】目指すところは耳までちゃんとしっかり食べたくなるような、おいしいピッツァを出すことです!

pizzeria TONINO
テイクアウト専門
11:30〜15:00
17:00~21:00(L.O.20:30)
text / Lee senmi photo / eriko matsumoto
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