個性豊かなお店が並ぶ駒沢パーククォーター。2階にお店を構える「本格餃子包-TSUTSUMU-」は、町中華✖️ストリートカルチャーを打ち出す飲食店です。
11月28日、開業の熱が残る夜の施設で、ひときわ異質なイベントが開催されました。一般応募のスケートボーダーたちがトーナメント戦を行い、最後はプロスケーターに挑戦。勝てば賞金10万円がその場で手渡されるという企画です。
そんな商業施設の一角で繰り広げられた、スケートボードゲームの様子を紹介します!
集まった16名の挑戦者
大会が始まったのは18時。包の店舗横スペースには、事前審査を通過した16名の挑戦者が集まりました。小学生から大人まで、年齢もキャリアもさまざま。ウォーミングアップ代わりに次々と技を繰り出し、ホイールとボードがコンクリートに当たる乾いた音が響きます。その音に引き寄せられるように、通りがかった施設利用者も足を止めていきました。

会場の雰囲気をつくるのはDJの音とMCの声。技の名前や難易度、成功か失敗かの判定がテンポよく伝えられ、初めてスケートを見る人でも状況が追える進行です。


スケートゲームのルール
ここで、今回行われた「スケートゲーム」について簡単に紹介!
スケートゲームとは、1対1で行うスケートボードのトリックバトル。相手が出した技を真似しながら、ミスを重ねた方が負けとなる、ストリートスケートでは定番の遊び方です。
今回のルールは以下の通り。
- じゃんけんで先攻・後攻を決める
- 先攻が最初にトリックを行う
※先攻がトリックに失敗した場合、その場で先攻・後攻が入れ替わる- 後攻は、先攻が成功させたトリックを真似する
- 後攻が失敗すると減点
- 減点は数字ではなく、S・K・8の文字を1文字ずつ加算
- 先に「S.K.8」が揃った方が負けとなる
シンプルながら、技の選び方や駆け引きが勝敗を大きく左右するルール。観ている側にも緊張感が伝わってきます。

プロとの勝負、勝ったのは…!?
16名によるトーナメントを勝ち上がった挑戦者が、最後に対戦するのはプロスケーターのKAEDE TERAUCHI。
商業施設のエスカレーター横という、普段は滑ることのないスペースでも、二人は安定した滑りで次々と技を成功させていきます。


試合は挑戦者有利の流れで進行。
KAEDEがS.K.とカウントリーチに差し掛かり、このまま決着かと思われた場面で展開が一変します。高難易度のトリックを立て続けに成功させ、気づけば挑戦者の減点もS.K.に並ぶ接戦に。会場のボルテージは一気に最高潮へ。
白熱した勝負の末、勝利したのはKAEDE TERAUCHI。
賞金10万円を手にし、最後は本格餃子包の社長・石野さんとの記念撮影でイベントは締めくくられました。


町中華、ストリートカルチャー、商業施設。一見交わらなさそうな要素が組み合わさって生まれた今回のイベント。参加者からは「普段は滑れない場所で技を出せて楽しかった」「通りすがりの人が立ち止まってくれたのが嬉しかった」といった声も聞かれました。
普段はなかなか交わらない人同士の交流が、中華料理屋の横で自然と生まれていた夜でした。


『今日の駒沢』編集部
駒沢エリアの情報を発信するウェブマガジンの編集部です。駒沢大学駅に隣接した商業ビルの運営・施設管理・テナントへの賃貸業務を26年、株式会社イマックスが、駒沢エリアに住む人、働く人、活動する人…とたくさんの市民の方々と一緒に運営しています。「駒沢こもれびプロジェクト」を通じて、駒沢エリアに関わるすべての方々に役立つ情報を発信しています。
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