スペインのカタルーニャ地方のお祭り、「サン・ジョルディの日」をご存知ですか?
カタルーニャの守護聖人の日である4月23日に、バルセロナの目抜通りに本屋と花屋の売店が立ち並び、まちの人たちが大切な人に本と花(バラ)を贈り合う日のことです。
そんなサン・ジョルディの日にならって、駒沢でも本と花を贈り合う文化をつくろうと、駒沢の本屋「SNOW SHOVELING」と花屋「富美菊」が共同でイベントを開催します。その名も『Days of Books and Roses 本とバラの日々』。4月17日(金)から4月26日(日)の10日間のあいだ、本屋に花が置かれ、花屋に本が置かれるなど、本と花が交じり合います。
サン・ジョルディの日は、もともと男性が女性にバラを贈り、女性が男性に本を贈るのが慣わしですが、駒沢のイベントでは性別関係なく、大切な人に本と花を贈るスタイルだそう。どんな想いから駒沢で「サン・ジョルディ」の日を開催することになったのか、どんなふうに楽しんでほしいのか、SNOW SHOVELINGの店主・中村さんと、富美菊の店主・田崎さんにお話を聞きました。

お話は本に囲まれたSNOW SHOVELINGにて伺いました。左が中村さん、右が田崎さんです。
駒沢の「サン・ジョルディの日」誕生秘話
そもそも、なぜ駒沢でサン・ジョルディの日をひらくことになったのか。それは、田崎さんから中村さんに声をかけたことから始まりました。
ことばで選ぶ、未知の本と花との出会い
「本」は花屋である富美菊さんで、「花」は本屋であるSNOW SHOVELINGさんで購入できるのですが、面白いのは、本も花も中身が分からない「ブラインド販売」になっていること。どんなタイトルと装丁の本なのか、どんな色や形の花なのか、封を開けるまで分かりません。その代わりに、それぞれに書かれた「言葉」をヒントに選んでいきます。
もともとSNOW SHOVELINGで「BLIND DATE WITH A BOOK」と称して、本のブラインド販売をしています。自分が読んだ本にキャッチコピーをつけるという運動で、本を包んだ袋の表にはある言葉が書かれています。同じ仕様を本と花でやってみようという企画です。
やっぱりお花を選ぶ時って、好きな色や形とビジュアル重視で選ぶことが多いと思います。「女の子だったらピンク」という思い込みもまだまだあったり。なので「言葉」という違う要素で選ぶと、新しい出会いがあって面白いんじゃないかと。花では、私なりに花言葉を解釈した「新解釈花言葉」を書こうと思っています!

SNOW SHOVELINGで展開している「BLIND DATE WITH A BOOK」。
気軽に贈りものができるきっかけに
本と花を贈る相手は、大切な人はもちろんのこと、言葉を読んでふと思い出した人にも気軽にプレゼントしてほしいと、お二人は言います。
個人的には、ひとりだけじゃなくて、いろんな人に贈ってほしいです。例えば本や花を見た時に、誰かのことを思い出したとしたら、それをプレゼントするきっかけにしてもいいと思うんです。「あなたのことを、一緒にいない時も思い出してるよ」というメッセージにもなりますよね。
それに花だったら、ひとつ好きな花が見つかったら生活がすごく豊かになるし、本も好きな1冊があれば、人生は必ず豊かになります。その「好き」に出会うまでが難しかったりするので、イベントをきっかけに本と花に触れてもらえれば嬉しいですね。
贈りものの習慣って、あるに越したことないですよね。例えば記念日や誕生日に贈りものをすることが義務になってる人もいるかもしれませんが、普段のちょっとした贈りものが上手な人っているじゃないですか。それって「思い出したから」と軽く渡すことが、相手にも負担をかけないコツになっていると思います。だから4月23日に本を贈る、花を贈る文化が根付くと、少しだけ世界が華やかになるんじゃないでしょうか。

フライヤーとポスターのメインビジュアルは中村さんの手描きイラストです。現在、ポスターを貼ってくれるお家やお店を募集中! 詳しくはこちらの記事をご確認ください。
ゆくゆくは駒沢のまち全体で
今回のイベントではSNOW SHOVELINGと富美菊の2店舗での開催となりますが、ゆくゆくは駒沢のまち全体でサン・ジョルディの日を根付かせていければと、野望を語ってくれました。
イベントのフライヤーを置いてもらえないかと近くの店舗に持っていくと、「いいな! 参加できたらいいのに」と言ってくださるところが多くて。来年ぜひいろんな店舗と一緒にできたらいいですね。
いろんなお店が関わっていくと、面白いと思うんです。本屋と花屋だけでなく、カフェであれば、カフェなりの解釈だったり、雑貨屋であれば花に関する雑貨を取り扱ったり。それぞれの生業とサン・ジョルディの日がリンクしたものが広がっていくのが理想ですね。さらに淡い期待で言うと、駒沢だけでなくいろんなまちでもムーブメントが起こると嬉しいですね。
駒沢公園通りの500メートルの距離にあるふたつのお店。散歩するのにもちょうど良い距離です。普段は本屋に行かないんだけど…花屋に入るのって敷居が高い気がしていて…という方も、ぜひどちらの店舗も訪れて普段とは違った本と花との出会いを楽しんでください。そして頭に浮かんだ大切な人に、贈りものをしてみてくださいね。
本番の4月23日にはスペシャルイベントも
イベント自体は4月17日(金)から4月26日(日)までですが、「サン・ジョルディの日」である4月23日(木)の夜には、スペシャルイベントを開催。自分のお気に入りの本と、イベント会場で選んだ花を、参加者同士が贈り合う会です。お酒を飲みながら、本が好きな人、花が好きな人同士が語り合う交流の場にもなるので、気が合う人との素敵な出会いもあるかもしれません。気になる方は開催概要をご確認のうえ、フォームよりお申し込みください!
イベント概要
タイトル:本とバラの夜
日 時:4月23日(木)19:00開始
開催場所:SNOW SHOVELING
住 所:東京都世田谷区深沢4-35-7 2F
参加費 :¥2,000(花と1Dつき)
参加人数:15名前後
お願い
お気に入りの本(誰かに贈りたい、読んでほしい)を持参ください。
※交換会用の本となりますので、誰かの手にわたるものとして
申込方法
こちらのフォームよりお申込みください。
イベント開催概要
タイトル:Days of Books & Roses (本とバラの日々)
期 間:4月17日(金)〜4月26日(日)
開催場所:東京・世田谷・駒沢
開催店舗:SNOW SHOVELINGと富美菊
【SHOP DATA】
SNOW SHOVELING Books & Dialogue
東京都世田谷区深沢4-35-7 2F
03-6432-3468
13:00-18:00 火水定休
snow-shoveling.jp
インスタ:snow_shoveling
富美菊
東京都世田谷区駒沢5-19-11 1F
03-6822-6220
12:00-17:30(水-金)11:00-18:00(土日祝) 月火定休
※イベント期間中は火水休みです
www.fumigiku.jp
インスタ:_fumigiku_
期間中は各店舗で、本と花がクロスする企画を展開!
詳細は各店舗のインスタグラムを随時ご確認ください。
『今日の駒沢』編集部
駒沢エリアの情報を発信するウェブマガジンの編集部です。駒沢大学駅に隣接した商業ビルの運営・施設管理・テナントへの賃貸業務を26年、株式会社イマックスが、駒沢エリアに住む人、働く人、活動する人…とたくさんの市民の方々と一緒に運営しています。「駒沢こもれびプロジェクト」を通じて、駒沢エリアに関わるすべての方々に役立つ情報を発信しています。
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私の幼なじみが、バルセロナで現地の人と結婚して住んでるんです。サン・ジョルディの日というものを教えてもらって、「いい!」と思いました。SNOW SHOVELINGに通うようになって、中村さんともたくさんお話するなかで、本屋と花屋で何かできるんじゃないかと「サン・ジョルディの日をやりませんか」と提案しました。
僕もバルセロナは好きなまちで何度か足を運んだことがあります。サン・ジョルディの日もずっと前から認識していて、「本と花を贈り合うなんて素敵じゃないか」と思っていたんです。でも、花屋の友達もそんなにいないし…と、いつかやりたいと思ってたところ、田崎さんに声をかけられて実りました。うちも富美菊も「入りづらいお店」と言われているので、お店をまちに開くきっかけにもなるし、お店同士も交わるきっかけになるのもいいですよね。