【連載・めるっち旅日記❻】駒沢から日本一周バイク旅! 硫黄香る温泉、旅の裏テーマ、極寒で野宿。北海道編

8月上旬に、バイクで日本一周旅をスタートさせた25歳の令和に生きる冒険家、めるっち。『今日の駒沢』では10日に1回、めるっちの記録を連載としてお届けしていきます。今回は48日目〜57日目に、北海道の新ひだか町、帯広地を旅した記録です。ついに旅も50日目に突入!支出費用に慄きながら旅を続けるめるっち。温泉に入りながら疲れた体を十分に休めたり、友達親子にお世話になったり、北海道で初めて野宿をしたり。さらに今回は日本一周バイク旅の裏テーマについても綴られています。そんなめるっちの旅を、まだまだ見守ってください。

【48日目】休息日

📝旅カルテ
新ひだか町滞在日
走行距離:0km
累計走行距離:1,675km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★☆☆☆☆☆☆☆
3/10

✨今日のハイライト
なし

💰今日の支出
合計 ¥0
——————————
累計支出 ¥239,741

💬今日のコメント

本日は休息日。
最近走り続けていたので、とにかく寝た。本当にとにかく。

明日は登別温泉へ。

【49日目】登別温泉

📝旅カルテ
新ひだか町滞在日
(車移動のためカウントなし)
累計走行距離:1,675km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★★★☆☆☆☆☆
5/10

✨今日のハイライト
道南観光

💰今日の支出
合計 ¥1,251
▶︎食費 ¥851
▶︎雑費 ¥400
——————————
累計支出 ¥240,992

💬今日のコメント

今日は、バイト先のスタッフさんたちと登別温泉へ。源泉100%掛け流しの温泉施設、「夢元 さぎり湯」に到着。

温泉から放たれる硫黄の強い香りは、昔は苦手だったのだが、今となってはこの香りを嗅ぐと高い効能がある温泉に来たと、なんだか嬉しく思うようになった。

これまで温泉も銭湯も湯から出た後はそれほど変わらないと思っていたが、この旅をはじめてからは「温泉」から出た後の芯から温まる感じがとても気持ちいと感じた。

その後、白老町にある「ウポポイ」というアイヌの文化や歴史を学び、体験できる施設へ向かった。

『ゴールデンカムイ』という漫画をきっかけにアイヌ文化に興味を持ち、ウポポイに訪れる人も多いのだとか。ウポポイでは、伝統楽器の演奏を聴いたり民族衣装を着てみたり、表面上ではあるがアイヌ文化に触れさせてもらうことができた。

夕飯はみんなで、カレーラーメンを食べることにした。

カレーうどんは有名だが、カレーラーメンは初体験。少し縮れた麺にカレーが絡み合い、とてもおいしかった。

100kmの道のりを車で戻り、新ひだか町に帰還。
爆睡。

【50日目】残り315日

📝旅カルテ
新ひだか町滞在日
走行距離:0km
累計走行距離:1,675km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★☆☆☆☆☆☆☆
3/10

✨今日のハイライト
波の音

💰今日の支出
合計 ¥1,300
▶︎食費 ¥1,300
——————————
累計支出 ¥242,292

💬今日のコメント

午前中、スーパーへ食材を買いに行き、居候させてもらっているシェアハウスのみんなに朝食を振舞った。

これから動画の編集をしなくてはいけないのだが、疲れておりやる気が全く起きない。バイト先のメンバーに温泉に誘われたのだが、今日はお家で休むことにした。

この旅では無理をしない。背伸びをしない。見栄を張らない。そう決めていた。

夕方、海沿いまで歩きリフレッシュ。
お風呂に入って早めの就寝。

【51日目】裏テーマ

📝旅カルテ
新ひだか町滞在日
走行距離:0km
累計走行距離:1,675km
天気:雨

🔋今日を終えてのHP
★★★★☆☆☆☆☆☆
4/10

✨今日のハイライト
なし

💰今日の支出
合計 ¥110
▶︎雑費 ¥110
——————————
累計支出 ¥242,392

💬今日のコメント

本日も休息日。

今日のコメントでは、「将来的に何者になりたいか」について語ろうと思う。

この旅のテーマを「移住先を探すため」にしている私であるが、実はこの目的は表向きのテーマであり、裏テーマが別に存在する。

近い未来に会社を立ち上げて、人と人を繋ぐ仕事をしたいと考えている。

まだこの夢はボヤッとしていて、具体的なことは考えられていないのだが、これまで生きてきた25年間、家族含め多くの人々に支えられて生きてきた。

それをなんらかの形で「誰かを支える人になる」ことにより、恩返しや恩送りをしたいと思った。

この旅をするなかで、会社経営者・医者・飲食店オーナー・大手医薬品メーカーの専務・季節労働者・海外から出稼ぎに来た人・旅館の女将さん・自衛隊・着物職人・寮母さん・大学の研究員・地主・デザイナー・ゲストハウスオーナーなど、いろんな職業の人と出会ってきた。

飲食店や旅館を経営している人からはご飯をご馳走になったり、ハウスメーカーの社長さんからはログハウスを宿泊場所として提供いただいたり、いろんな方が食事や住処で旅人の私をもてなし支えてくれた。

なぜ見知らぬ人に、そこまで手を差し伸べてくれるのかをいろんな人に尋ねてみると、いつも同じ答えが返ってくる。

「自分が困っていたとき、いろんな人に助けられてきたから」

こうして「恩送り」が巡っているんだなと思うと、私も受け身のままではいられない。ホスト側に回りたい。そう思ったのだ。

この裏テーマも、将来的に実行できるよう、日々出会う方に感謝を忘れず「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉を素直に伝えられる大人に、私はなりたい。

今日こそは、新ひだか町を出て帯広方面に進もうと思った。

しかし朝起きてみると、生理が来ている。身体も重く、雨が降っていたのでシェアハウスにもう一泊させてもらうことになった。

アジア大会を見ながらお家の掃除を行い、ゆっくりとした時間を過ごした。生理痛を和らげるために、久々に痛み止めに頼ってしまったが、薬に頼らず生きていきたい今日この頃である。

明日は170Km先の帯広で友人と会う予定があるため、相棒のベスパには頑張ってもらおう。

【53日目】新ひだか町を去る

📝旅カルテ
出発地:北海道日高郡新ひだか町
到着地:北海道帯広市
走行距離:171km
累計走行距離:1,846km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★★★☆☆☆☆☆
5/10

✨今日のハイライト
ザ・ロイヤルファミリーが見たくなった日

💰今日の支出
合計 ¥2,847
▶︎食費 ¥1,697
▶︎雑費 ¥1,150
——————————
累計支出 ¥247,789

💬今日のコメント

6日ほど滞在した新ひだか町を去る日。

この街に長く滞在したことにより、たくさん街を味わえた。この街の雰囲気が好きだ。

「もう一度来たい」

人・街・景観・空気、その全てが心地よかった。だが今日、私はこの街を去る。次に向かうは「帯広市」200km弱の道のりだ。

お世話になったシェアハウスのオーナーにお礼を伝え、アクセルを回す。牧場を眺めながら浦河町を超え、天馬街道を通り6時間かけて帯広に到着。

大学時代の友人と合流し、豚丼屋さんに車で連れて行ってもらった。

やってきたのは「十勝豚丼 いっぴん」。

3年ぶりに帯広で豚丼を食べたのだが、こんなにもとろける豚丼は食べたことがない。
本当に美味しかった! そしてご馳走様でした!!

寝る前に動画作成を進めて就寝。

【54日目】低気圧

📝旅カルテ
北海道帯広市滞在
走行距離:0km
累計走行距離:1,846km
天気:雨

🔋今日を終えてのHP
★★★★★☆☆☆☆☆
5/10

✨今日のハイライト
人間ホイホイ

💰今日の支出
合計 ¥3,188
▶︎食費 ¥3,188
——————————
累計支出 ¥250,977

💬今日のコメント

54日目にして、累計支出が25万円を超えた。365日で旅を終えるとなると、合計支出は約172万円になる計算だ。

うーん、頑張ろう。「ケセラセラ」という言葉を信じよう。

帯広市には「ますやパン 麦音」という有名なパン屋さんがある。友人におすすめされた私は、朝活がてらパン屋さんに向かった。

ホットカフェラテとバインミー、ミルクパンを購入。(1,170円)

「パンが美味しい、パンが」

誰にも聞こえていないが、美味しさのあまり3回この言葉を口にした。

お昼は競技練習終わりの友人と、今話題の「麻辣湯」を食べに行った。

この場所は24歳の女性が、最近起業したお店とのこと。もともとラーメン屋さんだった店舗を改装して作られたこの店は、店内が広く、清潔感のある雰囲気だった。

具材をスープで煮込まず、お湯で具材を茹でたあとにスープをかけているからか、具材に味が染みておらず薄味に感じたが、かぼすをトッピングしたスープは酸っぱ辛く、私の好みの味であった。

家に戻り友人と共に仮眠をした後、友人は自主練習へ、わたしは家で動画編集作業を行った。

夜は友人と、同居している友人の母と共に「鳥せい」という焼き鳥屋さんへ。

炭火焼きされた鶏肉は、肉厚でジューシー。お肉がパサパサに感じるKF◯には戻れなくなるほどの美味しさだった食事を楽しみながら、結婚や将来進みたい道など、将来についてたくさんお話をした。

「やりたいことをやればいい。そして、人間臭い方が人は応援したくなる」

友人の母から、そう言葉をかけてもらった。

「きれいに生きていきたい」とは思わないが、人はどうしても自分が傷つかないよう、得するように「損か得か」を考えて動いてしまう生き物である。

だが、損得考えず誰かに手を差し伸べる続けた人は、必ず誰かから支えられて、助けられるのだと教えてくれた。

自分が損することは、誰も望んでいない。しかし、自分が得することばかりを考えて動いている人の周りには人が寄ってこないなと、気付かぬうちに「人間コナーズ」になっているなと思った。

人と人とをつなぐ仕事や、誰もが安心して過ごせる居場所を創りたい。

自分のこれまでの経験で培った力を活かし、「人間ホイホイ」のように自然と人が集まり、人と人とがつながりが生まれる存在になりたいと思った今日この頃。

友人、お母さん、ありがとうございます!!

【55日目】成吉思汗

📝旅カルテ
北海道帯広市滞在
走行距離:15km
累計走行距離:1,861km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★★★★★☆☆☆
7/10

✨今日のハイライト
紹介してもらった雑貨屋さん

💰今日の支出
合計 ¥0
———————————
累計支出 ¥250,977

💬今日のコメント

10時起床。

友人は競技練習に、友人母は仕事に出掛けていたので、1人おうち時間を動画編集作業に充てた。

お昼は友人とインディアンカレーを食べに行く予定だったが、昨夜行ったお店のチキンが余っていたのでスープカレーを作って友人の帰りを待った。

グルテンフリーのカレールーに、チキン・ブロッコリー・ピーマン・豆腐・にんにくをいれたスープカレー。初めて作ったにしては、なかなか自信作であり、友人にも褒めてもらった。

「嬉しい(にひひ)」

午後は、新ひだか町で出会った方の友人が営んでいるという雑貨屋さんに向かった。

「ELEPHANT IN THE ROOM」

このお店は世界を旅した店主さんが、世界中から選りすぐりの雑貨や洋服を集めた雑貨屋さん。店内カウンターでは、喫茶利用もできる。(現在はドリンクのみの提供)

旅をしていた店主さんと話が盛り上がり、ホットチャイをいただきながら小二時間ほどお話をした。

この場所でこのお店をやっていくのは大変だが、時間をお金で買っていると思って楽しみながらやってるよと、店主さんが言う。

自営業だと休みの面で融通が利きやすいので、羨ましいポイントである。

夜は父がお勧めしてくれた、「有楽町」というマトン焼肉のお店に連れてきてもらった。

臭みが全くない柔らかいジンギスカンは、今まで食べた中で一番美味しかった。こんなにも美味しいジンギスカンを食べたことがない。

タレつきホルモンで煮込んだうどんは、味が染みており締めにピッタリのお味。これもご飯との相性がよく、ペロリと完食。

友人のお母さん、ごちそうさまでした!!!

【56日目】極寒野宿

📝旅カルテ
出発地:北海道帯広市
到着地:北海道空知郡南富良野町
走行距離:83km
累計走行距離:1,944km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★☆☆☆☆☆☆☆
3/10

✨今日のハイライト
2回、六花亭に行った日

💰今日の支出
合計 ¥3,456
▶︎プレゼント代 ¥2,310
▶︎日用品 ¥1,146
——————————
累計支出 ¥254,433

💬今日のコメント

今日はバターサンドで有名な六花亭の喫茶室に2回も行った、贅沢な日だった。

朝は友人の母に、お昼は知り合いの紹介で訪問した雑貨屋さんの店主さんが、ランチの後コーヒーを飲みに六花亭へ連れて行ってくれた。

六花亭のお食事はどれもおいしく、朝に飲んだみかんジュースも、お昼に飲んだコーヒーもとてもおいしかった。

特にサラダにかけた「百鬼」というドレッシングは、今まで食べたドレッシングの中で一番おいしかった。常温保存できるのであれば買って帰りたかったが、開封後は要冷蔵とのこと。残念!

雑貨屋さんに立ち寄り、20代のアルバイトの方々とお話をした。

好きなバンドの話、若者がSNSの情報に踊らされている話、今頑張っていることの話、将来どうなりたいかなど、初対面だったがいろんな話に夢中になり、気がつけば17時。

今日はここ、帯広市から80km先の富良野方面へ向かうのだが、日が沈んできていた。

真っ暗な峠道は、走っていて怖かった。

鹿か飛び出してきたときは、心臓が飛び出るくらいに、目ん玉が飛び出るくらいに驚き、危うく衝突するところだった。

そして、いつヒグマが出てきてもおかしくない。ヘッドライトの光が弱く、ハイビームにしても見渡しが悪い。

「早く寝床を探さねば」

19時過ぎ、南富良野町にある道の駅に到着。
旅館を探すも満室、受付終了のため今日泊まる宿がなくなった。

仕方なく外のベンチで夜を明かすことにした私は、借りていた服を全部身に纏い、身体中にカイロを貼り付け寝袋に丸まった。

外の気温は4℃。凍え死にそうになりながらも、途中授乳室に避難させてもらいながらなんとか乗り切った。

この時期に北海道で野宿するのはもうやめよう。

【57日目】3年前に来た場所

📝旅カルテ
出発地:北海道空知郡南富良野町
到着地:北海道旭川市
走行距離:97km
累計走行距離:2,041km
天気:晴れ

🔋今日を終えてのHP
★★★★★☆☆☆☆☆
5/10

✨今日のハイライト
朝日を浴びながら旭川へ

💰今日の支出
合計 ¥10,102
▶︎食費 ¥2,760
▶︎宿泊 ¥4,000
▶︎ガソリン代 ¥815
▶︎雑費 ¥2,527
——————————
累計支出 ¥264,535

💬今日のコメント

朝4時30分、あまりの寒さに目が覚めた。

昨日は道の駅で野宿をしたのだが、実際に眠れた時間は2時間くらいだ。久々に早起きしたので、朝日が昇りはじめると同時に走り出すことにした。

向かう先は、隣町の富良野市。

今日は天気が良く、綺麗に朝日が昇っていき、気持ちいい光と冷たい風を浴びながら目的地へと向かった。

7時30分にオープンするおしゃれなカフェに入る予定だったが、7時からオープンするマクドナルドを発見し、開店と同時にお店に入った。

プチパンケーキとホットコーヒーで一息。
冷たい体が一気に温まった。

2時間ほどゆっくりした後、旭川市にある「万葉の湯」へと向かった。


3年前、北海道一周旅をしていたときに立ち寄った温泉施設。最大23時間滞在でき、温泉・食事付きで約5,000円というお値段で泊まれるため、ありがたい居場所だ。

仮眠室では、無料で毛布を借りることができる。温かい部屋で、ゆったりと過ごした。昨日野宿をしていたからこそ、20倍増しで「この空間がありがたい」と思えた。

ありがとう!

22時30分、爆睡

*暖かい温泉で凍えた体をあっためためるっち。北海道の旅はまだまだ続きます。

めるっち

バイクで日本一周中の25歳

大学卒業後、2年間教育機関勤務。「もし80歳までしか生きられないとしたら、残された時間はあと55年しかない」。そう考え、安定した日常生活を離れ大きな一歩を踏み出すことに。そして今、バイクで日本一周の冒険の旅へ。

インスタ:booo.oooken

『今日の駒沢』編集部

駒沢エリアの情報を発信するウェブマガジンの編集部です。駒沢大学駅に隣接した商業ビルの運営・施設管理・テナントへの賃貸業務を26年、株式会社イマックスが、駒沢エリアに住む人、働く人、活動する人…とたくさんの市民の方々と一緒に運営しています。「駒沢こもれびプロジェクト」を通じて、駒沢エリアに関わるすべての方々に役立つ情報を発信しています。