【求人】駒沢に、台湾の味を届けるために。町の肉まん屋『鹿港(ルーガン)』の挑戦を支える

本場仕込みの肉まんを求めて、
連日行列ができる世田谷・上町の肉まん屋「鹿港(ルーガン)」。

そんな町の名店が、2025年・11月にオープンする
駒沢の商業施設へ出店を決めました。

今回募集するのは、そんな鹿港の新しい挑戦を、
開業から支えるスタッフです。

肉まんづくりは、誰でも初心者。
大事なことは、お店の思いに強く共感し、
ひたむきに向き合う姿勢だと思います。

他にはない、本場・台湾の味を作っている

世田谷線の上町駅を降りて3分ほど歩くと、
台湾の街角を思わせる、真っ赤な看板が見えてくる。
蒸気と共に漂うのは、ほんのりと甘く張りがある、あの皮の香り。

「他にはない味を作っている自負はあります」。

そう語るのは「手作り台湾肉包 鹿港(ルーガン)」の店主で、
代表取締役も務める小林貞郎さん。

もともと台湾で日本語教師をしていた小林さんは、
教え子に連れられて「阿振肉包 振味珍」という店の肉包を頬張りました。
そのときに受けた衝撃が、ご自身でお店をされるきっかけだったと言います。

「振味珍は、台湾の有名店。肉包(ローパオ)と饅頭(マントウ)を専門とする、行列の絶えないお店です。日本に帰国後も『あの味をまた食べたい』と、ふと思い出しては各地を巡り、果ては神戸の中華街まで探したのですが見つかりませんでした。それなら自分で作ろうと思ったんです」。

その後、本場・台湾の味を習うために再び振味珍へ。
しかし弟子入りは、四度も断られたそうで──。

「諦めきれず、泣きの一回と思って最後に帰国の挨拶に行きました。するとその朝は偶然、日本で和菓子を学んだというおじいさんが店にいて、彼の一声で振味珍の社長が首を縦に振ってくれたんです。私は日本人で唯一、修行を許してもらえました」。

その後、2年間の修行を経て、2003年にお店を開業。
「世田谷でやりたいという思いがもともとありました」と小林さんは続けます。

「地元が世田谷区なんです。お店の物件を探すときは、喜多見から三茶まで世田谷通りを何回も歩いて往復しました。その中で、上町の下町らしい雰囲気が気に入りました。

 お店を開けるのは9時ですが、毎朝6時過ぎ、通勤中に買ってくれる常連さんもいます。その人たちのために肉まんを温めて『いつもありがとうございます』と手渡す。そんなやり取りが10年くらい続いています」。

とにかく美味しいものを作りたい、
みんなに食べてもらいたい

自慢の肉まんと共に、地域と確かな繋がりを作っていく。
その輪を、駒沢に広げる役割を担うスタッフが、堀川日奈子さん。
今回募集するスタッフは、堀川さんが直属の上司にもなります。

堀川さんにとって、鹿港の肉まん、マントウは、子どもの頃から親しんできたものだったそう。

「祖父が台湾人で、長い休みがあると家族でよく台湾を訪ねていました。マントウは、台湾だとコンビニでも売られているほど身近なものですが、日本ではほとんど売られていません。ですから鹿港のマントウを食べた時、子どもながらにびっくりしました。台湾で食べる、あの味だ!と」。

それからいくつかの職を経て、2年ほど前に鹿港に転職。
いま、担当されているお仕事は多岐にわたります。

「出勤してすぐは問い合わせ対応や、オンラインショップでご注文いただいた商品の発送をしています。オープンしてからはその合間にお客さんの対応もしますし、電話がかかってきたらその対応も。

 あとはずっと仕込みですね。とにかく肉を皮に包んでいく作業です。生地は生き物みたいなもので、早く包んでいかないとダメになってしまいます。いかに効率よく、品質を落とさないで作れるか。常に戦いで、多分、厨房の中で一番ピリピリしていると思います(笑)」

お店を支えるために、できることは何でも担う。
小林さんからも「台湾でも通じる、すごい根性」だと言わしめる
そのエネルギーは、どこから湧いてくるのだろう。

「鹿港の肉まんも、マントウも、本当に美味しいんです。それを作り続けたい。まだ鹿港を知らない人も含めてみんなに食べてもらいたい。本当に、ただそれだけです」

「だからこそ、共に働く人にも自信を持って鹿港の味を『美味しい』と言ってもらいたいと思います。心からお客さんに伝えられるくらい、お店や商品のことを好きになってほしい。

 必ずしも台湾にゆかりがなくても良いし、肉まんに対する知識がなくてもかまいません。けれど、知りたいと思ってひたむきに向き合ってくれる人と、一緒に働きたいなと思います」

次世代に、鹿港の味を繋げるために

「彼女がやってダメだったらしょうがないです」と、
堀川さんに任せる駒沢の新店に対して、小林さんは言います。

「うちの仕事は、生半可な気持ちではできないんですよ。指も痛いし、ずっと立っているし、とてもきつい。ですが、堀川さんの疲れた表情や、へこたれた様子は見たことがありません。褒めちぎってるわけじゃなくて、本当にそうなんです

 一緒に働いた年数こそ2年余りですが、この人に任せたいと心から思えます。そこにはキャリアも年齢も、本当に関係がない。彼女が駒沢にかかりきりになってしまうと思うと、心配で夜も眠れません(笑)」

経歴や年齢ではなく、人としての在り方、芯を見抜いて任せてくれる。
そんな小林さんにとって、駒沢の新店は「若い人たちのために挑戦する場所」でもあるそう。

「今一緒に働いている若い人たちに、私がリタイアしたあとにも繋がるチャンスをつくってあげたいとずっと考えていました。自分が家族を養う分だったら、上町だけで十分。

 でもせっかく集まって一生懸命作っているのに、そのノウハウや自慢の味を一代で終わりにしちゃ、申し訳ないじゃないですか。鹿港を『私が死んだら終わりの店』にしないために、駒沢で挑戦したいと思っています」

駒沢に住む人たち、訪れる人たちを迎える玄関口を担う、鹿港・新店。
小林さんや堀川さんの熱い思いに共感できる人に、
ぜひ仲間になってほしいと思います。

(2025/5/12 取材)

【募集要項】

有限会社 鹿港

募集職種:
1)正社員
月給25万円~
※経験・能力により決定いたします。
仕事内容:
・肉包、饅頭の仕込み
・問い合わせ対応、宅急便の発送、その他鹿港のお店を支える業務全般

待遇・福利厚生:
住宅手当・家族手当あり

2)パート・アルバイト
時給1,250円
仕事内容:肉包、饅頭の仕込み、レジ 等

勤務場所:
上町本店:世田谷3-1-12
駒沢新店:上馬3-18-7(2025年11月以降)

勤務時間:
営業時間:9:00~18:00
(1) 正社員:5:00~19:00の間で、シフト制(実働8h・休憩あり)
※残業発生する可能性あり、勤務時間は応相談

(2) パート・アルバイト:9:00〜18:00の間で、シフト制 
※残業発生する場合あり、勤務時間、日数時間は応相談

休日休暇:
・上町本店:店休日に準ずる(木曜日、第二・四水曜日※7.8月は毎週木・水曜日)
・駒沢新店:施設の休みに準ずる
・希望休考慮
・お正月休暇、GW休暇、夏季休暇

応募資格:
・経験者優遇
・未経験者でも鹿港の活動に共感してくださる方々は歓迎します

応募期間:
2025/6/10~2025/6/24

採用予定人数:
・正社員2名
・パート・アルバイト6名

選考プロセス:
まずは下記「問い合わせ・応募する」ボタンよりご連絡ください。採用担当より次の選考についてご案内します。
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書類選考
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1次面接(担当:堀川)
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