
真夏の駒澤大学キャンパスに、8,000人を超える来場者が集まる「駒沢ふれあい広場夏祭り」。地域に根ざしたこのお祭り、今年は8月10日(日)に開催されます。毎年、多くの笑顔でにぎわうこの夏の風物詩を支えているのが、駒澤大学同窓会のメンバーたち。今回はそのひとり、大学職員の日幡亮二さんに、現役駒大生4人が、お祭りの成り立ちや今年の見どころについてお話を伺いました。
スケジュールと見どころ紹介!
ふれあい広場夏祭りといえば盆踊りですが、当日はどのようなスケジュールになっているんですか?
【日幡】今年のタイムスケジュールはこんな感じです。
⚫︎14:00〜 夏祭りスタート(模擬店オープン)
この時間には「子ども和太鼓教室」もあり、参加した子どもたちは本番の盆踊りで、やぐらの下で太鼓を叩いてくれます。
※和太鼓体験は事前予約制です⚫︎15:00〜17:00 記念講堂でステージイベント
駒澤大学体育会應援指導部「ブルーペガサス」や、ストリートダンスサークル「KST」などが出演します。歌やダンスで盛り上がりますよ!涼しいホールで楽しめるので、暑さが苦手な方にもおすすめです。⚫︎18:00〜 本番の盆踊りスタート!
そのほか、消防車の放水体験や消防士のコスチューム体験といった企画も人気です。


今年は毎年の夏祭りと違う点はありますか?
【日幡】いつもはテントで焼きそばやフランクフルトを出していたんですが、毎回「ちょっと物足りないね」って話があって。今年は思い切ってキッチンカーを導入してみました。
屋台やキッチンカーで、ここならではの出し物はありますか?
【日幡】駒澤大学内の売店「シンワネクスト」が初出店します!駒大グッズを扱っていて、「駄沢Tシャツ」などユニークなアイテムが並ぶ予定です。
このお祭りを一言で表すとしたら、日幡さんはどんな言葉で表わしますか?
【日幡】やっぱり「ふれあい」ですかね。職員、学生、地域、卒業生、そしてその家族とのつながりが生まれる場です。ここで育った子たちが戻ってくるきっかけにもなり、縁が巡っていく感覚があります。「誰かのために続けていかなきゃ」という思いが湧く、大事なお祭りです。

大学ではなく同窓会が運営している夏祭り
このお祭りが大学で開催されるようになった経緯を教えてください。
【日幡】もともとは駒沢小学校の校庭で行われていた盆踊りが、校舎の建て替えでできなくなってしまって。そのときに「なんとかならないか」と大学に相談があったのが始まりです。駒澤大学は仏教がルーツでお盆との親和性もあり、当時は盆踊りサークルもあったので「大学でやろう」という流れになりました。
なぜ日幡さんはふれあい広場の夏祭りに関わるようになったのでしょうか?
【日幡】職員になって1〜2年目の頃で、たまたま僕が経営学部出身だったんです。このお祭りを主催していたのが経営学部の同窓会「営友会」で、上司から声をかけられて、手伝いから関わるようになりました。
大学で地域向けのお祭りを開催することには、どんな意義があると思われますか?
【日幡】「ふれあい広場夏祭り」は、いまでは地域の方々に求められるイベントになってきました。学生がいることでまちが賑やかになり、学生と地域をつなぐきっかけにもなっています。大学のことを知ってもらえる機会にもなりますし、年に一度、「大学にお祭りがあって楽しいな」と思っていただけたらうれしいです。
夜からでも楽しめる!当日は熱中症対策を!
一番混むのは何時ごろからですか?
【日幡】16時〜18時あたりから本格的に混みはじめます。日が落ちて涼しくなる時間帯から人の流れが増えて、夜から来ても十分楽しめますよ。
お盆の時期でもそんなに人が集まるんですね。
【日幡】去年は8月11日開催で、お盆ど真ん中。不安もありましたが、ふたを開けてみれば大盛況。夕方から一気に人が来て、結果的に8,000人以上。ホッとしました。
夏祭りを行うにあたって大切にしていること、お願いごとはありますか?
【日幡】やっぱり、安全がいちばん大事です!暑さが年々厳しくなる中で、熱中症への備えは欠かせません。看護体制を整え、帽子や冷たいタオルの持参も呼びかけています。
また、混雑が想定されるので、安全面を考慮して自転車での来場は控えていただきたいです。ぜひ公共交通機関で、暑さ対策もしっかりしてお越しください!

取材メンバーからのさらなる質問!

来場者はリピーターが多いですか?
【日幡】とても多いと思います。地域の方はほとんど来てくれている感覚です。コロナ禍にはSNSで動画企画をやったこともあって、「#盆踊り」で検索して来る盆踊りファンも増えました。最近は浴衣を着た外国の方や、公園からふらっと立ち寄る人もよく見かけます。
地域と大学の繋がりという意味で、日幡さんは今の駒大生について、どう感じていますか?
【日幡】僕らの頃は路上喫煙やポイ捨ても多かったけど、今はそうした行為も減り、指示にもきちんと従ってくれる。地域の目から見ても、駒大生の印象は確実に良くなっていると感じます。
第23回「駒沢ふれあい広場夏祭り」in 駒澤大学の詳しい情報はこちら(@komazawafureai)から。

お話を伺った日幡亮二さん
駒澤大学経営学部卒業。大学職員となり24年目。
駒沢ふれあい広場夏祭りの一番の醍醐味は「地域」×「学生」×「大学」×「同窓会」が一体となり楽しめるところ。趣味はカラオケで好きなアーティストは米津玄師とMr.Children
取材を終えてみての感想
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初めての取材でしたが、夏祭りの意義や主催側の思いに心惹かれ、「もっと知りたい!」と感じるインタビューだったように思います。駒沢地域の方々と駒澤大学をつなぐきっかけである「ふれあいの場」として、夏祭りが多くの人に愛されていることを知りました。和太鼓教室や盆踊りなど、楽しいイベントが盛りだくさん。私も今年の夏は、「駒沢ふれあい広場夏祭り」でしか味わうことのできない体験をしてみたいです!
駒大生と地域の方が交流できる貴重な機会を提供する祭りであることがわかりました。地域の方にとって駒大生がより良い存在として認識してもらえるようなイベントがたくさんあるので、駒澤大学をもっと好きになってもらうために、地域の方はもちろん、駒大生にも参加してもらいたいです。私は取材をするまでこの祭りを知らなかったので、これを機にさまざまなイベントについて知っていきたいと思いました。
大学の夏祭りと聞いて軽い気持ちでインタビューしましたが、その裏にある「安全に楽しんでもらいたい」という真剣な想いに胸を打たれました。毎年変化を重ねながらも、根っこにある優しさや熱意が変わらず続いている。そんな姿勢が、このお祭りの温かさをつくっているのだと感じました。今年もまた、たくさんの笑顔が咲く一日になることを願っています。
正直なところ、これまでは夏休み中に「お祭りやってるな〜」くらいの軽い認識で、自分とは関係のない遠い存在のように感じていました。しかし、今回のインタビューを通じて、このお祭りが駒澤大学と深く関わっていることを知り、ぐっと親しみを感じるようになりました。今年の8月10日に開催される夏祭りには、ぜひ足を運んでみたいと思います。