
虫歯になりやすい食生活していませんか?
みなさんは子どものころ、「甘いものばかり食べていたら、虫歯になっちゃうよ!」って、よく言われませんでしたか? 今、言われている子どもたちもきっといると思います。
でもそれって実は……。

「甘いもの=虫歯」は、間違いではありませんが、「何を食べるか」よりも重要なのが「どう食べているか」ということです。
そもそも虫歯菌ってどんな生き物??
虫歯になるということは、そこに虫歯菌が生息しているということです。虫歯菌も食べ物が必要となるわけですが、何を栄養にしているのかといえばーー。

そう! 甘いもの!
虫歯菌は、みんなの大好きな糖質を栄養にして、虫歯のもととなる「酸」を出しています。虫歯菌に甘いものを与えれば与えるほど、どんどん酸を出して歯の表面を溶かしていくのです。そうして虫歯ができあがっていきます。
どんな食べ方が虫歯になるの?
虫歯菌がは甘いものを栄養にしてどんな活動をしているのかがわかってきたところで、虫歯になりやすい食生活の習慣・ワースト3をお伝えしていきます。
1. 「ダラダラ食べ」は、虫歯の好物
ほとんどの食べものには糖質が存在します。つまり、食べている時間が長ければ、それだけ虫歯菌に栄養を与えているということになります。これにより、口の中が酸性に傾いたままになってしまい、唾液の力による歯の修復(再石灰化)が追いつかずに虫歯が進行していきます。
NG習慣例
・勉強や仕事中、チョコやアメをずっと食べている
・糖質を含む飲料を「ちびちび」飲んでいる
・食事後の「ながらおやつ」タイム
対策は?
「食べていない時間」をつくろう!
歯は、だ液の力で修復(再石灰化)していきます。この修復には1時間程度かかります。だ液量には個人差があるので、食事やおやつの間隔は「2時間」がおすすめです。昔から「朝ご飯、昼ご飯、おやつ、夕ご飯」をだいたい3時間おきにしてきたのは、歯に治す時間を与えるという、理にかなったことなんです。
そして間食は「中身」ではなく「頻度(回数)」がポイント。チョコを日に1回食べる人よりも、1日に何度もジュースや甘いコーヒーを飲む人のほうが虫歯になりやすいのです。水、お茶(無糖)、コーヒー(無糖)は虫歯のリスクがとても低く、おすすめです。

2. プロテイン、スポーツドリンク、清涼飲料水は「静かなる侵略者」!?
スポーツドリンクやエナジードリンク、プロテインは、健康によいというイメージがありますが、歯にとっては気をつけたほうがいいものです。運動後は、体の水分量が低下していて、唾液の分泌量が減っているので、そのタイミングで摂取すると虫歯のリスクは急上昇します。
そして注意したいのが、炭酸水(無糖)。頻回摂取すると、口の中の酸性時間が長くなり、エナメル質(歯の外壁)が溶かされ、薄くなっていきます。エナメル質(歯の外壁)が薄くなると、結果的に虫歯になりやすくなります。
3. 夜食後の「ノー歯磨き即就寝」は3アウト!!!
夜寝ている間、唾液の分泌量は極端に減ります。つまり、歯の修復(再石灰化)がほとんどできない状態です。歯に汚れがついたまま寝てしまうのは、虫歯菌に置きエサをしている状態です。
NG習慣例
・お風呂上がりにアイスを食べて即就寝
・お酒を飲んだあと、締めのラーメンを食べてベッドへ直行
寝る前には必ず歯を磨き、寝るまでの時間を逆算してご飯を食べましょう。
おわりに
食べ方のクセで虫歯菌の環境が変わる!
口の中の酸性時間がどれだけ続いているかで、虫歯のなりやすさは決まります。
10年後、20年後の歯の状態をイメージして、みんなの食生活習慣を見つめ直してみませんか?

駒沢パーククォーター歯科・矯正歯科ではみなさんの歯の悩み、お口の困りごとのよきパートナーになっていきたいと思っています。ぜひ、気軽に来院してみてくださいね。
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『今日の駒沢』読者のみなさんこんにちは!この秋、駒沢パーククォーターで歯科医院を開業する中村です。
さて毎日を元気に楽しく過ごすには、健康な歯は欠かせません。
このコラムでは、駒沢にお住まいのみなさんの「歯のちょっとした疑問や悩み」にお答えしながら、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなが「歯の健康」を保てるヒントをお届けしたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いします!