みんなが安心して食事ができるレストランを。Risaさんによる「食」イベントのレポート[前編]

よく晴れた日曜日。こもれびスタジオで初めてのイベントが開催されました。オーガニックリビングスペシャリスト・Risaさんによる「食」のイベントです。Risaさんは現在、駒沢にOrganic Café&Restaurant『RORGANIC』をオープンするために奮闘中。その第一歩として開催されたのが本イベントです。

イベントの前半では健康な体を作るための「食」の大切さを、Risaさんが体験談を交えてレクチャーし、後半ではRisaさんプロデュースのもと、ドイツのスパイスブランドHerbariaジャパンとコラボしたオーガニック料理を振る舞います。駒沢の人たちにオーガニック料理を食べてもらう試食会も兼ねているのです。

食に対する知識だけではなく、体に優しいオーガニック料理を食べることで、食の大切さを体ごと実感できた本イベント。前編ではそんなイベントの様子をお届けします。

よく晴れた日曜日。こもれびスタジオで初めてのイベントが開催されました。オーガニックリビングスペシャリスト・Risaさんによる「食」のイベントです。Risaさんは現在、駒沢にOrganic Café&Restaurant『RORGANIC』をオープンするために奮闘中。その第一歩として開催されたのが本イベントです。

イベントの前半では健康な体を作るための「食」の大切さを、Risaさんが体験談を交えてレクチャーし、後半ではRisaさんプロデュースのもと、ドイツのスパイスブランドHerbariaジャパンとコラボしたオーガニック料理を振る舞います。駒沢の人たちにオーガニック料理を食べてもらう試食会も兼ねているのです。

食に対する知識だけではなく、体に優しいオーガニック料理を食べることで、食の大切さを体ごと実感できた本イベント。前編ではそんなイベントの様子をお届けします。

がんを患って気づいた、食事の大切さ

当日は天気にも恵まれ、こもれびスタジオにも太陽の光が降り注ぐ和やかな雰囲気のなか、イベントが開催されました。イベントにはオーガニックに興味がある方やヨガ教室を開催している方など、駒沢周辺に暮らす人たちが参加。

まずはRisaさんの自己紹介も兼ねた「食」についてのレクチャーがはじまります。

Risaさんがオーガニックの食材を使った料理を食べるようになったのは、自身の病気がきっかけでした。

ホテル業界で7年間経験を積んだ後に航空会社に転職。ずっと憧れていたキャビンアテンダントになり、楽しく仕事をしていたRisaさんですが、2022年9月に会社の健康診断でまさかの乳がんが発覚。

「本当に私ですか?と思ったのが、率直な感想でした」

というのも、Risaさんは小学生の頃から皆勤賞で、体を動かすのが大好き。高校ではダンス部部長を務め、大学生時代はアルバイトを3つ掛け持ちするほどの体力の持ち主でした。それまで大きな病気をしたこともなかったため、はじめは信じられなかったそうです。

しかし意外にも、がんは身近な存在。日本人は生涯で2人に1人が何かしらのがんを発症するという統計もあり、身近な誰かががんで亡くなることもめずらしくないのが現状です。

オーガニックリビングスペシャリストのRisa さん。

がん細胞は新しい細胞が作られる時のDNAのコピーミスによって生まれます。だいたいは免疫細胞が退治してくれますが、免疫力が低下しているとがん細胞は生き残り、10年から20年ほどの長い歳月をかけて塊となってがんを発症してしまうのです。

ホテル勤務の頃は地方と飛び回り、キャビンアテンダントになってからは月の半分以上が空の上という不規則な生活で、コンビニ食も日常。仕事はとても楽しかったため、持ち前の体力でカバーしながら勤務に励んでいましたが、やはりハードな生活の負債が徐々に溜まっていたのかもしれないとのこと。

なってしまったものは仕方ない。もともとお母さま譲りの、なんでもポジティブに変換する性格だったRisaさんは、がんになったことにもポジティブに向き合うことに。

「がんになったことには必ず意味があるからというふうにマインドを切り替えました。じゃあ今後どういうふうに治していくか、この経験をどう活かしていくか、母と話したのを覚えています」

一般的ながん治療は抗がん剤の投与ですが、抗がん剤治療はがん細胞だけではなく免疫細胞も殺してしまうほど強いもの。がん治療についてたくさん調べたRisaさんは、それだと根本的な解決にならないと考え、全身ではなく部分的な抗がん剤治療と並行して、食事改善でがんを治療していくことを決めました。

食事改善の第一歩は「何を食べないか」を決めること

大切なのはがん細胞を殺すための免疫力をあげること。食事改善のプロの方たちに会いに行ったり、インターネットで調べたりしてたどり着いたのは「何を食べるのかではなく、何を食べないのか」。

健康によいとされているサプリを摂ることもいいですが、普段摂っている食事から意識して控えるだけで健康に繋がる食材があるのです。

食事改善をはじめてRisaさんが控えた食材。

野菜やフルーツは有機栽培されたものを食べ、パンや麺はグルテンフリーに。牛乳は豆乳やオーツミルクにして加工肉は食べません。

添加物も控えますが、実は日本は食品添加物大国。世界各国に比べてダントツ多い1500品目以上の食品添加物が認定されている国なのです。もちろん添加物すべてが悪いわけではないですが、摂りすぎると発がん性のある添加物もあるので、なるべく避けたいところ。

まずは家にある調味料をすべてオーガニックに変えることからはじめたRisaさん。そんな中で出会ったのが、Herbariaジャパンのオーガニックスパイスでした。100年の歴史を誇るドイツ生まれのオーガニックスパイスブランドで、Herbariaジャパン代表の古賀康子さんがそのおいしさに惚れ込んで日本での展開がはじまりました。体温が1°C上がると免疫力も上がるため、体を温めてくれるスパイスは食事改善にぴったり。

食事改善に本気で取り組んでいったRisaさんですが、何よりも大切なのは「ストレスを溜めない」だと言います。当初は完璧を目指すあまり、できなかった日はストレスを感じていましたが、それだと本末転倒だと気づきます。自分の心地よい食生活を心がけるようになり、外食に行ったときはとことん楽しんでいるそう。

100%オーガニックにするのが必ずしも正義ではなく、自分の無理のない範囲で、できることから実践していくことが大切なのです。

みんなが安心できる食事を届けたい

食事改善と部分的な抗がん剤治療を行った結果、定期検査で経過を観察すれば問題ないところまで回復していきます。

「オーガニックの食生活に体が救われたことを実感していますし、病気になってはじめて食事の大切さに気づきました。でもまだまだ自分が安心して外食できるお店は少ないです。友達とも家族とも外食を楽しみたい、ないなら自分でレストランを作ろうと思いました」

さらに自分と同じく何かしらの理由で食事制限をしている方にも外食の楽しみを諦めてほしくない。家族や大切な人にも健康的な食事を食べてほしい。何より病気を克服した経験から食事の大切さを広めていきたい。そんな想いからオーガニックレストランのオープンを目指します。

Organic Café&Restaurant『RORGANIC』のコンセプトは「家族とも食べたい、安心でおいしい食事」。大切な人と一緒に健康になって長生きしていくために、おいしい食事を可能な限り「オーガニック」にこだわって提供していく予定です。

レストランをオープンする際にはHerbariaのスパイスを絶対使いたいというRisaさん。今回のイベントもHerbariaジャパンに協賛として参加いただき、Herbariaのスパイスを使ったオーガニック料理を参加者に振る舞います。

Risaさんプロデュースのもと「オーガニック・グルテンフリー・乳製品なし」のレシピをHerbariaジャパンの担当シェフである高橋さんが考案。レクチャーの後は高橋さんによる調理実演を見学しました。

こもれびスタジオのキッチンを囲み、ポタージュの調理実演を見学。参加者の皆さんも興味津々。
ポタージュはジャガイモと玉ねぎをベースに大量の舞茸を投入。なるべく水は使わず食材をたっぷり使って旨みを出すのが高橋シェフのこだわり。
豆乳を加えてハンドミキサーでポタージュに。材料はこれだけの至ってシンプルなレシピ。
最後の味付けにはHerbariaのスパイス「トリュフラック 幸運のトリュフスパイス」を使用。ポルチーニや白トリュフなど8種のきのこをブレンドしたもので、きのこの芳醇な香りが食欲をそそる。スクランブルエッグの味付けにもおすすめ。

いい匂いがスタジオ中に広がり、ちょうどお腹がなりそうになった頃。いよいよお待ちかねのHerbariaのスパイスを使用して作ったオーガニック料理の実食です。

続々と出てくる料理たちは見た目も美しくて、皆さん写真をパシャリ。料理はスパイスのパンチが効きつつも体が安心するような優しい味がします。

完成したポタージュ。スパイスだけの味付けでも深い味わい。
メインのスパイスカレー。スパイスは「キュアビート by ビオランド」というをオーガニック野菜のピュアコンソメ使用。食べているそばから体がぽかぽかと温まってくる。お米はバスマティライスというインド米で、低GI食品で糖を吸収するスピードが緩やかなため、食後の血糖値の上昇を抑えられる。
「いい匂い〜」や「おいしい!」という声が飛び交う。
スパイスを楽しむためのポテトフライ。「ポテトディライト ポテトの王様」と「フィッシュ・アホイ 海の幸の彩りスパイス」を食べくらべ。
デザートには米粉で作ったもっちりとしたバナナケーキ。スパイスは「センス・オブ・マキ コルシカの贈り物」を使用。ラベンダーの実が入っているためラベンダーの香りがほのかに漂う。
食事の最中は、Herbariaジャパン代表の古賀さんによるHerbariaのスパイスのレクチャーが。古賀さんはもともとオーガニックに興味がなかったが、Herbariaのスパイスのおいしさに感動して日本に広めるため活動を始めたそう。
Herbariaのスパイスたち。スパイスの名前についている「ポテトの王様」や「サラダの誘惑」などの興味をそそられる日本名は古賀さんがつけたもの。基本的にはオンラインで販売し、ときどきマルシェに出店も。

スープからデザートまでたっぷりオーガニック料理を堪能し参加者も大満足の様子。さっそく「Herbariaの定期便を頼んじゃいました!」という方も。お腹も満たされ、シンプルで優しい料理に体も喜んでいるよう。

最後に質疑応答を終えてイベントは無事終了。Risaさんのポジティブマインドを受け取りながら食事に対する知識も深められ、おいしい料理もいただけたとてもいい時間となりました。

Organic Café&Restaurant『RORGANIC』オープンのための第一歩を踏み出したRisaさん。後編ではイベント直後のRisaさんに、イベントへの手応えや今後の展望についてお伺いしたお話をお届けします。

今回の素敵なイベントを作り上げてくれたメンバー。左からHerbariaジャパンの担当シェフ・高橋加奈子さん、Herbariaジャパン代表・古賀康子さん、主役のRisaさん、Risaさんのお母さま・きょうこさん。

後編へ続く。

photo ikuko soda
text senmi lee

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